こんにちは、まいこです。
「ゆる・りらいふ ~不登校とともに流れる、のんびり時間~」にお越しくださり、ありがとうございます。
「不登校の子育ては、正解のある世界から“正解のない世界”へのゲームチェンジ」──そう語るフリースクールの先生の言葉から、親が変わる覚悟とマインドセットの大切さに気がつきました。今回はそのお話です。
「不登校」という出来事が教えてくれた、世界の見え方の変化
子どもが学校に行けなくなったとき、親として私たちはとても動揺します。
- 「どうしたらまた登校できるのか?」
- 「どんな対応が正解なんだろう?」
そんなふうに、すぐに“答え”を探そうとする自分がいることに気づきました。
でも先日、フリースクールの先生がこんなことをおっしゃいました。
「不登校は、“正解がある世界”から、“正解がない世界”へのゲームチェンジです」
その言葉に私は、ハッとさせられました。まさに子どもが不登校になってからというもの、これまでなんとなく信じていた「こうすればうまくいくだろう」が、ほとんど通用しなくなったのです。
なぜ“正解探し”に私たちは疲れてしまうのか?
私たちは、「これが正解です」と与えられたルールに従って生きてきた人が多いと思います。
学校も、就職も、子育ても…。マニュアルや評価基準、共通認識のようなものがあって、そこに沿っていればなんとなく安心できる。枠の中にいる限りは、少なくとも「間違っていない」と思えるからです。
でも、不登校というのは、その“枠”から大きくはみ出す出来事です。今まで誰も教えてくれなかった領域に、突然踏み込まなければならなくなる。
しかも多くの専門家が言うのは、不登校への対応は、各家庭やその子一人ひとりによって千差万別だということ。
ある子には適したやり方が、他の子に適するとは限らない。かえって悪化させてしまうことすらあるそうです。
不登校というのは、正解がない世界なんです。
それなのに私たちはつい、これまでのクセで“正解”を探してしまう。でも、探せど探せど、「これが正解です」と言ってくれる人はいません。「これでいい」と断言してくれる答えもない。
だからこそ、親はとても疲れてしまうのだと思います。
「正解がない」という前提が、むしろ支えになることも
ただ、最近こんなふうにも思うようになってきました。「正解がない」ことは、ある意味で救いなのかもしれない、と。
誰かの正解に当てはめなくていい。我が子と私のペースで、我が家らしい関わり方を模索していい。それって、ある意味気が楽なことなのかもって思ったんです。
フリースクールの先生が、こんなふうにも話してくれました。
「これは長期戦ですよ。今すぐ答えは出ないです」
この言葉は、「今すぐ答えを出さなくてもいい」ということでもあるんですよね。
「今すぐ解決しなければ」と焦る必要はないんだと、心がちょっと楽になりました。
“親としての成長”も、また時間をかけて育っていくもの
とはいえ…頭では「正解はない」とわかっていても、実際には迷いの連続です。
子どもが泣けば、「どうしてあげれば正解なのか?」とまた答えを探したくなる。心を決めて動いたはずでも、「この対応は合ってるのかな? 間違ってないかな?」と揺らぐこともあります。
でも、それでもいいのだと受け入れようと思いました。
立ち止まってもいい。揺れながらでもいい。子どもだけでなく、私自身も変わる必要がある。でもその変化には時間がかかるもの。焦っても仕方がないのです。
「子どもの不登校をどう受け止め、どう関わるか」に、正解はない。
子どもと親、それぞれが持つ個性や背景、状況に合わせて、そのご家庭なりの「答え」があるはず。
だから時間をかけて、「我が家・我が子にとっての答え」を親子で見つけていけばいいんだなって思っています。
「今は“成長の途中”」──長期戦だからこそ、焦らずに
不登校の時間は、決して「後退」でも「失敗」でもなく、むしろ親子が一緒に育っていくための大切なプロセスなのかもしれません。
まさに、不登校の「今」を大切にすることが、実はとても重要なことなのではないかと感じています。
私自身、焦りや不安がゼロになったわけではありません。
でも今は、「これは我が子にとっても私にとっても、新しいステージへの移行期間なんだ」と思えるようになってきました。
学校に行けなくなったこと自体は、確かに大きな変化でした。
でも、その先で得た気づきや学びは、きっと我が家にとってかけがえのない宝物になっていくと信じています。
正解がなくても、きっと成長はしている。
ゆっくりでも、行きつ戻りつでも、親子で前に進んでいるはず。
そんなふうに、少しずつ私自身のマインドを整えていきたいと思っています。
このブログでは、小学生の息子とともに過ごす不登校の日々の中で感じたこと、調べてわかった情報、そして母親としての戸惑いや気づきを、同じように悩むママたちへ向けてゆるっと綴っています。
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