こんにちは、まいこです。
「ゆる・りらいふ 〜不登校とともに流れる、のんびり時間〜」にお越しくださり、ありがとうございます。
子どもが不登校になり、正社員の仕事を辞めた私。
けれど退職後、「介護休業」という制度の存在を知りました。
一定の条件を満たせば、不登校の子どもも制度の対象になる可能性があるのだそうです。
制度を知っていたら、状況は変わっていたかもしれない…。
この経験が、同じように悩む誰かの支えになればと願い、実体験を綴りました。
私と同じように悩む誰かへ
「子どもが学校に行けなくなった」
それは、親にとっても生活のあり方がガラリと変わる出来事です。
私もそうでした。
不登校になった子どもを一人にはしておけない――
その思いから、長年続けてきた仕事を辞めました。
でも、あとから知ったんです。
実は“法律で認められている制度”があったことを。
「もしそれをもっと早く知っていたら、選択肢は違っていたかもしれない」
そんな思いで、この記事を書くことにしました。
誰かの選択肢を広げるきっかけになれば嬉しいです。
私が退職を選んだ理由
子どもが本格的に不登校になった当時、私は心身の不調で休職中でした。
実は、休職に至った理由も、子どもの登校しぶりがきっかけでした。
発達特性のあるわが子は、小学校就学時に大きなストレスを抱え、登校しぶりを起こすようになったのです。
そのときは、それが特性によるものだとは気づかず、「よくある小1の壁かな」と思いながら、仕事との両立を頑張っていました。
でも、心身の限界を超えてしまい、私は休職に至りました。
そしてようやく、復職のめどが立ってきたころ…今度は、子どもが完全に学校に行けなくなったんです。
「この状態で、私が仕事に戻って本当に大丈夫なのか?」
「復職しても、また休みがちになって迷惑をかけてしまうのではないか?」
たくさん悩みました。
会社にも「不登校の子どものケアのために、何か制度は使えないか」と相談しました。
でも返ってきたのは、「現行の制度では対応できるものがありません」という言葉。
私は腹を括って、退職を選びました。
後から知った「介護休暇」「介護休業」という制度
退職してから、ネットや専門家の発信を通じて、ある制度の存在を知りました。
それが、「介護休暇」や「介護休業」という制度です。
「介護」と聞くと、「高齢の親を看る制度かな」と思いますよね。
でも実は、法律上の「介護対象家族」には、子どもも含まれるのです。
さらに、一定の条件を満たせば……たとえば医師が「精神的な疾患で常時のケアが必要」と診断した場合、不登校の子どもも介護対象になる可能性があるのだそうです。
これらは全国共通、法律で定められた労働者の権利。
介護休業を取得すれば、雇用保険から給与の67%が支給される制度もあります。
もし、子どもの登校しぶりが始まったあの頃に、この制度を知っていたら?
私は、心身の限界を迎える前に休職して、子どものサポートに専念できたのかもしれません。
どうすれば使えたのか?
制度を利用するうえでのカギとなるのは、「医師の診断書」です。
もちろん、「不登校=介護」ではありません。
けれど、精神的な疾患(不安障害や適応障害など)と診断され、“常時の介護が必要”と医師が判断すれば、対象になるとされています。
また、会社が制度の利用に消極的だったとしても、労働基準監督署や社会保険労務士(社労士)に相談するという手段もありました。
「うちの会社には制度がないから無理」と諦めるのではなく、「そもそも国の制度上どうなっているか」を確認する…それが、本当の意味で“知っておくべき選択肢”だったのです。
知っていたら、選べた未来もあったかもしれない
あの頃の私に、誰かが教えてくれていたら。
心身が限界を迎える前に知っていたら…もしかしたら、「仕事も家庭も」両方を守れたかもしれません。
同じように、今まさに迷っている人がいるなら。
知らないことで、大切な選択肢を失ってほしくないと、心から思います。
介護休業制度は、知っているか知らないかで未来が変わる制度です。
どうか一人でも多くの人が、この制度に気づいてくれますように。
まとめ:後悔を、誰かの希望に変えたくて
私は正社員という立場を手放し、子どもに合わせた働き方を選ぶことにしました。
その選択を、私は後悔していません。
でも、もし「制度」の存在を知っていたら…違う選択肢もあったのかもしれません。
この経験を、私だけの後悔で終わらせたくない。
お子さんの登校しぶりや不登校で、仕事との両立に悩んでいる方がいたら…
「仕事を辞める前に、使える制度があるかもしれない」
そう思って、一度立ち止まって調べてみてほしいです。
この投稿が、誰かの選択肢を増やす、そのきっかけになれたら本望です。
制度についてもっと詳しく知りたい方へ
不登校の背景に精神的なケアが必要な場合、制度の対象となる可能性があります。
「うちも当てはまるかも?」と思ったら、まずは正しい情報を確認してみてください。
▶ 厚生労働省|「介護休業」を活用し、仕事と介護を両立できる体制を整えましょう。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/ryouritsu/kaigo/closed/index.html
▶ 厚生労働省|通院の付添いなどで短時間の休みが必要な時は、「介護休暇」を活用しましょう。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/ryouritsu/kaigo/holiday/index.html
▶ 厚生労働省|「短時間勤務等の措置」は 会社によって利用できる制度が異なります。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/ryouritsu/kaigo/shortworking/index.html
このブログでは、小学生の息子とともに過ごす不登校の日々の中で感じたこと、調べてわかった情報、そして母親としての戸惑いや気づきを、同じように悩むママたちへ向けてゆるっと綴っています。
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