こんにちは、まいこです。
「ゆる・りらいふ ~不登校とともに流れる、のんびり時間~」にお越しくださり、ありがとうございます。
「このままずっと学校に行けなかったらどうしよう」
「どこまで休ませて大丈夫なんだろう」
「いつになったら元気になるんだろう…」
子供が学校に行けなくなると、不安で毎日のように検索して情報収集に明け暮れますよね。
私もそうでした。
そんなときに出会ったのが、「不登校には回復のプロセスがある」という情報。
不登校って先が見えないですが、「どんな経緯をたどるのか?」をしれたことで、とても安心できました。
もちろん、すべての子が同じ道を通るわけではないし、ぴったり当てはまるとも限りません。
でも、「回復の筋道」を知ったことで、私は少し落ち着くことができたんです。
今日は、そんな「不登校の回復モデル」について、文部科学省と支援団体が出しているものをご紹介します。
文部科学省が示す「3つの段階」
まずは、文部科学省が発表しているモデルです。
ざっくり言うと、不登校は以下の3つの時期に分けて考えられるそうです。
① 初期段階
心も体も疲れ切っていて、とにかく「休むこと」が最優先の時期。
朝になるとお腹が痛くなったり、涙が止まらなくなったり。
無理に登校させるのではなく、安心してエネルギーを溜めることが大切だとされています。
② 中間期段階
少し元気が戻ってきて、家庭の中で笑顔が見られるようになってくる時期。
少しずつ「やってみようかな」という気持ちも芽生えはじめることがあります。
③ 回復期段階
社会や学びにまた目が向き始める時期。
ここで初めて、「登校刺激」などの働きかけが有効になってくるとされています。
私自身も、息子の様子がこの流れに近い形で変化していったように思います。
「今はこの時期なんだな」と意識できると、親も少し焦らずにいられました。
不登校支援センターの「6段階モデル」
次にご紹介するのは、不登校支援に長年取り組んでいる団体「不登校支援センター」が発信しているモデルです。
こちらは子どもの心の状態をもう少し細かく6つの段階に分けていて、とても分かりやすいなと感じました。
「うちの子は今、どのステージにいるのかな?」
「まだ寝てばっかりだけど、それは“無気力期”かも」
そんなふうに見つめ直すことで、私自身が子どもの変化を信じる力をもらえました。
STAGE1:違和感期
「なんとなく学校に行きたくない」「お腹が痛い」など、体や心に小さなサインが出始めます。
STAGE2:混乱期
自分でもどうしていいか分からず、情緒が不安定になることも。
時には親への暴言などが見られることもあります。
STAGE3:無気力期
いちばんエネルギーが落ち込む時期。
寝てばかりいたり、ぼーっとしたり…「何もしない」が続くこともあります。
STAGE4:安定期
家庭の中で笑ったり、自分から話しかけてきたり。
少しずつ、子どもの心に“安定”が戻ってきます。
STAGE5:模索期
「好きなことってなんだろう」「やってみようかな」
そんなふうに、“自分の世界”を探し始める時期です。
STAGE6:回復期
外に出たい、学びたい、人と関わりたいという気持ちが芽生え始めます。
出典はこちら:不登校の6段階(一般社団法人不登校支援センター)https://www.futoukou119.or.jp/visitor/aboutf03
回復には時間がかかることも
多くの不登校経験のお話を見聞きすると、回復までの期間は年単位となることもあるようです。
でも、ちゃんと子供は成長し、歩いています。
不登校の道のりは、まっすぐじゃありません。
行ったり来たり、戻ったりしながら、子どもは少しずつ回復していくようです。
今回ご紹介したようなモデルは、あくまで“目安”ではありますが、「今どこにいるか」「これからどう関わればいいか」のヒントにはなるかなと思います。
参考になれば幸いです。
最後に、おすすめの一冊
もっと深く知りたい方には、こんな本もあります。
『NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書』
実際の親子の声や、専門家のアドバイスがたっぷり詰まった、
まさに“迷った時にそっと寄り添ってくれる教科書”のような本です。
私も、まず真っ先にこちらを読んで、心が落ち着くことができました。
こちらにも回復の段階が紹介されていますよ。
焦る気持ちも、不安も、全部あって当然。
でもきっと大丈夫。
子どもは、自分のペースでちゃんと前に進んでいます。
そんな気持ちが、誰かに届きますように。
このブログでは、小学生の息子とともに過ごす不登校の日々の中で感じたこと、調べてわかった情報、そして母親としての戸惑いや気づきを、同じように悩むママたちへ向けてゆるっと綴っています。
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